ニュースの概要
ファイナンシャルフィールド(2026年9月28日配信、Yahoo!ニュース掲載)の記事では、実家の土地に3000万円のローンを組んで賃貸住宅を建築し、月々25万円の家賃収入を見込む土地活用について、その実効性や注意点が提示されました。
記事によりますと、実家や所有地を活用した賃貸住宅の建築は、毎月の家賃収入が得られるだけでなく、固定資産税や相続税の節税対策としても人気があります。しかし、提示される「月25万円」という想定家賃収入は、あくまで満室時の数字(満室想定)である点に注意が必要です。
実際の賃貸経営では、以下のような支出やリスクが常に発生します。
ローンの返済額:借入金の金利や返済期間によって毎月の返済負担が変わります。
諸経費と維持管理費:固定資産税・都市計画税などの税金、管理会社へ支払う管理委託手数料、火災保険料などが毎月・毎年かかります。
将来の修繕費用:外壁塗装や設備の交換など、数年〜十数年ごとの修繕に備えた積立金が必要です。
空室リスクと家賃下落:築年数が経つにつれて家賃は下がりにくく維持することが難しくなり、空室期間中は家賃収入が途絶えます。
このように、見かけ上の家賃収入(表面利回り)だけで判断せず、手元に残る実質的な手残り額(実質利回り)や長期的なリスクを正確に収支シミュレーションすることが重要であると解説されています。
高崎・前橋の不動産への影響
高崎市、前橋市、玉村町周辺エリアにおきましても、親世代から受け継いだ実家の土地や農地、使わなくなった駐車場の活用方法として「アパート建築」を検討される地主様・オーナー様は少なくありません。
しかし、当エリアの不動産・賃貸市場には、地方都市ならではの特有な事情があります。
競合物件の増加と供給過多のリスク
高崎・前橋エリアは、郊外を中心にアパートや戸建て賃貸の供給が盛んに行われてきた地域です。特に最寄り駅から離れた郊外エリアでは、似たような間取りの競合物件が多く、安易に建ててしまうと築年数の経過とともに激しい価格競争に巻き込まれるリスクがあります。
車社会に応じた設備設定が必須
群馬県内は一人一台の車社会ですので、賃貸住宅を建てる際には「敷地内に住戸数分の駐車場(できれば1世帯2台分)を確保できるか」が非常に大きなポイントになります。駐車場が十分に取れない土地に建ててしまうと、最寄り駅の近くでない限り入居者を集めるのが困難になります。
ターゲットに合わせた立地とプラン選定
高崎駅周辺の再開発エリアや大学・大型病院・工場などの周辺では賃貸需要が堅調ですが、エリアごとに求められる間取り(単身向け・ファミリー向け・戸建て賃貸など)は大きく異なります。地域の賃貸ニーズを無視した建築計画を立ててしまうと、想定していた「月25万円」という家賃収入を維持できなくなる恐れがあります。
Room’sからのアドバイス
実家や所有地での賃貸住宅建設は、上手に計画すれば将来にわたる貴重な資産収入源となり、税金対策としても非常に有効です。しかし、ハウスメーカーや建設会社の「毎月○万円の収入になります」という営業トークをそのまま鵜呑みにするのは危険です。
失敗しない土地活用のために、以下のポイントを必ず確認しましょう。
長期的な収支シミュレーションの作成
満室時だけでなく、空室率10〜20%を見込んだ場合や、10年後・20年後に家賃が10〜20%下がった場合でもローンの返済が滞らないか、慎重に計算することが大切です。
建築以外の選択肢と比較する
土地活用は賃貸住宅の建築だけではありません。「そのまま売却して現金化する」「コインパーキングや資材置き場として貸し出す」「リフォームして戸建て賃貸として貸す」など、複数の選択肢を比較検討することが成功への第一歩です。
地元の賃貸市場に詳しい不動産会社に相談する
建築会社は「建てること」が目的になりがちですが、地元の不動産会社は「建てた後に長期間入居者が入るか」というリアルな目線でアドバイスができます。
大切な土地と将来の資産を守るためにも、ローンを組む前にまずは地元の市場を知るプロへご相談されることを強くおすすめいたします。
気になる方はRoom’sにお気軽にご相談ください。





